「がん患者学会2019」パネルディスカッション共催報告
8月31日、9月1日に開催された「がん患者学会2019」(主催:一般社団法人全国がん患者団体連合会)。二日目のプログラムとして、RCJと国立がん研究センター希少がんセンター共催企画のパネルディスカッション「希少がん患者が主体的にゲノム医療に参画するために~わたしたちにとってのマスターキープロジェクトとは~」が行われました。
モデレーターは大西(RCJ副理事長)と馬上(RCJ理事・事務局長)、パネリストに山本昇先生(国立がん研究センター希少がんセンター/中央病院副院長)、加藤陽子氏(国立がん研究センター希少がんセンター)、眞島(RCJ理事長)、ガテリエ(RCJ理事)。
山本先生からはマスターキープロジェクトの概要をご説明いただき、また、患者がマスターキープロジェウトに参加するにはどうしたら良いかをお伺いしました。希少がんセンターの窓口である加藤氏にはどんな相談が寄せられているかお聞きし、「希少がん」の意味がわからない方も多いとのことで、参加者に啓蒙活動を要請されました。
患者側であるガテリエからは、そもそも患者にカルテ開示されないことを問題視しました。眞島からは、今後の課題として、診療ガイドラインもない希少がんがたくさんあるなかで、マスターキープロジェクトにより新薬につながっていくことを期待しました。
ディスカッションでは、現在、希少がんセンターが1か所しかないため、今後、マスターキープロジェクトの拠点病院等にも希少がんセンターを設置するといった案が出て、マスターキープロジェクトと希少がんセンターの連携も期待されました。
この日の午前のセッションでは、「みんなどうしてる?患者会運営」というタイトルで、東(RCJ理事、腹膜偽粘液腫患者支援の会副代表)が発表したのち、パネリストとしても参加しました。